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ポリADP‐リボシル化がCTCF依存性のクロマチン境界を調節する

Nature Genetics 36, 10 doi: 10.1038/ng1426

クロマチン・インスレーターは、エンハンサーやサイレンサーのシス効果を位置依存的な方法で遮断することによって、発現ドメインの境界を設定している。我々はクロマチン・インスレータータンパク質であるCTCFが、翻訳後修飾すなわちポリADP‐リボシル化を受けていることを本論文で示す。クロマチン免疫沈降解析によって、H19インプリント調節領域中にあるインスレータードメインの母方の対立遺伝子だけがもつポリADP‐リボシル化の印は、CTCFとの相互作用に重要な塩基を必要とすることがわかった。DNAチップ上でのクロマチン免疫沈降解析(ChIP on chip)によって、CTCFとポリADP‐リボシル化との関係は、140を超えるマウスのCTCF標的部位におよぶことが示された。インスレータートラップアッセイによって、これらのCTCF標的部位のほとんどにおいて、そのインスレーター機能が、ポリADP‐リボースポリメラーゼ活性の阻害剤である3‐アミノベンザミドに感受性であることがわかった。ポリADP‐リボシル化は、インプリント座位と非インプリント座位の両方において、クロマチンのインスレーター特性をCTCFに伝えており、発現ドメインの調節と病的部位の伝達に関わっていることが示唆される。

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