Research Highlights

ベネチアの沈下は続き、東に傾く

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 6 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120621

原文:Nature (2012-03-29) | doi: 10.1038/483512a | Venice: sliding down, tilting east

これまでの調査でベネチアの地盤沈下は食い止められたと思われていたが、最新の研究から、この街の沈下は続いており、そのうえ、わずかに東に傾いていることがわかった。

カリフォルニア大学サンディエゴ校(米国)のYehuda Bockらは、2001年から2011年までのベネチアとその潟の5か所の観測点のGPSデータと、宇宙に設置したレーダー観測装置による4年分のデータとを組み合わせて分析した。その結果、ベネチアは現在も毎年1~2mmずつ沈下し続けていて、全体に東に傾いていることが明らかになった。彼らは、プレートの移動と堆積物の圧密がその原因であるかもしれないと述べている。

今回の知見は、海面上昇や潮汐の季節変化による洪水への備えを固める上でも役立つだろう。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Geochem. Geophys. Geosyst. http://dx.doi.org/10.1029/2011GC003976 (2012)

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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