目次

Volume 4 Number 12007年1月号

Editorial

 日本の新たなスタート

日本に新しい首相と科学顧問が誕生した。科学技術政策を変えるチャンスの到来である。

News

 華麗なる光景

知識の探求には、ダイヤモンドにも勝る日食のリングから、航空エンジン内部で発生する繊細にして詩的な渦に至るまで、相応の美しさが伴っている。ここに紹介するのは、2006 年に公開された印象的ないくつかの写真である。大きく分けて、自然界が作り出した芸術、地球とそれ以外の太陽系惑星、壮麗な現代テクノロジーにまとめた。我々の知識を高めるものは、我々の目を引きつけてやまない存在でもあるのだ。

Author

News Features

 ただのゴミだと思ったら・・・

埋め立て地がゴミであふれるころ、政府には新しいゴミ処理方法が必要になる。プラズマ技術でゴミをエネルギーに変える日本の施設をDavid Cyranoski が取材した。

 幸福を測る物差し

幸福とはいかなるものか。アリストテレスの時代から哲学者たちは、この問題に頭を悩ませてきた。科学者、心理学者、経済学者らが現在、この問題にどのように貢献できるのかを、Tony Reichhardt が取材報告する。喜びを数値で表せる段階まで、多少なりとも近づいたのだろうか。

Japanese Author

 128億8000万光年、最も遠い銀河の世界記録を更新(家 正則)

すばる望遠鏡 を用いて、国立天文台の家正則教授率いる観測チームがこれまでで最も遠い銀河の観測に成功した。「IOK-1」と名づけられた銀河の地球からの距離は128億8000万光年で、それまでの記録を6000万光年更新。宇宙進化の解明を前進させるこの成果はNature2006年9月14日号で発表され、広く世界中に報道された。家教授に、発見の経緯やその意義、今後の展望などについて話を聞いた。

News & Views

 ピンクのキュービット

一部のダイヤモンドは、結晶構造に窒素- 空孔欠陥とよばれる不完全性があるため、特徴的なピンク色を呈している。こうした欠陥を適切に操作することができれば、量子コンピューターの「キュービット」として利用するというバラ色の展望が開けてくるかもしれない。

Nature Highlights

 ハイライト

Correspondence

 文化の違いのせいで、インターネット上での日本人研究者の認知度が低くなっている

世界には1つの大きな「壁のない研究所」が生まれつつあり、私たち科学者はそのことをひしひしと感じています。この「研究所」では情報が、近隣の研究所にいる研究員に伝わるのと同じくらい簡単に、地球の裏側にも伝わります。こうした事態に不安を感じる人もいるでしょうが、優秀な研究者、特に基礎科学の研究者にとっては大きな前進のチャンスといえます。ところが、情報の共有は必ずしも全体に釣り合いの取れた対称的なものではなく、関与する研究者ひとりひとりの利用できるツールによって格差が生じています。

News

 都会の小鳥は早口で鳴く

鳥は、周囲の喧噪に合わせて声の調子を変えている。

 嵐の前の静けさか?

突然始まったエルニーニョ現象の影響で、2006 年のハリケーンシーズンは穏やかだった。

英語でnature

 若い芽を大事に育てて地球環境を守ろう

石油などの化石燃料に代わるエネルギー源が世界規模で求められています。「地球環境にやさしい」「再生可能な」エネルギー源であることが重視されるなか、木材や畜産廃棄物などの生物由来の資源(バイオマス)に注目が集まるようになりました。 ここでは、バイオマスの利点や課題などを概説したNature2006年12月7日号の論説記事を読んでみましょう。より詳しい事例は、同じ号のBusiness Featureで読むことができます。

Business

 遺伝子チップ市場をめぐる二大企業の攻防

さまざまな要因が絡んだ複雑な疾患の根源を探ろうとする遺伝学者たちの願望が、遺伝子チップの市場を大きく揺り動かしている。5 億ドル(約590 億円)の市場規模が見込まれるビジネスで戦いを有利に運ぼうと画策する2 つの企業について、Meredith Wadman が取材報告する。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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