目次

Volume 3 Number 112006年11月号

Editorial

 さようならも簡潔に

投稿論文にみられる諸傾向を考慮し、Nature のBrief Communications は本年末で終了することが決まった。

News Features

 眠ってやせる

肥満の増加を食い止めるには、食事量を減らして運動量を増やせばよいといわれてきた。しかし、睡眠時間を増やすことも肥満防止に有効なのではないだろうか。Helen Pearson が報告する。

 ドードーの実像に迫る

ドードーが姿を消して350 年がたつというのに、この絶滅鳥類に関する突飛な推理は消えることなく続いている。モーリシャス島で近年行われている発掘作業で、この生き物の実像が明らかになるだろうか。Henry Nichollsが取材報告する。

Japanese Author

 マリアナ海域で起こった大規模な海底火山の噴火を確認(田村 芳彦)

海洋研究開発機構・地球内部変動研究センターの田村芳彦グループリーダーらは、マリアナ海底の火山調査を米国海洋大気局(NOAA)などと共同で実施し、海面下で起こる大規模な海底火山噴火の撮影に世界で初めて成功した。この成果は、2003 ~ 2004 年のNOAA による成果と合わせて、Nature 5 月25 日号で発表された。

 ありふれた皮膚の体細胞から多能性幹細胞を作り出す(山中 伸弥)

京都大学再生医学研究所の山中伸弥教授たちは、皮膚などにあるありふれた線維芽細胞にいくつかの遺伝子を導入することで、胚性幹細胞によく似た人工の多能性幹細胞を作り出すことに成功し、Cell誌に発表した。この成果は世界中の幹細胞研究者が待ちわびていたもので、Nature 誌のErika Check 記者は「山中はホームランを打ったようだ」とのコメントを出した。その山中教授に研究の経緯や今後の課題などについて、話をうかがった。

News & Views

 スウィフト衛星がとらえた衝撃の瞬間

宇宙で起こるガンマ線バーストと超新星爆発は、正確にはどういう関係にあるのだろうか。両者はとても密接な関係にあるらしく、ともに強い磁場をもつ中性子星が原因かもしれない。

News

 RNA干渉の若手研究者がつかんだノーベル医学生理学賞

RNA による遺伝子発見抑制効果の発見からわずか8 年でのスピード受賞。

 宇宙のゆらぎを検出してノーベル物理学賞

宇宙論を精密科学へと引き上げるきっかけとなった観測。

 転写酵素の結晶構造解析でノーベル化学賞

RNA ポリメラーゼⅡの構造決定が細胞の謎を解く。

 目に見えない年輪をあぶり出す

樹木に含まれるカルシウム量を調べることで、熱帯における気候変動が解明されるかもしれない。

 「アレルギーフリー」のペット

アレルギーを起こしにくいネコが発売されるが、これは実は自然の賜物である。

英語でnature

 揺らめく意識

脳に損傷を負って意識が戻らないまま身体は生き続けている状態を、一般に「植物状態(vegetative state)」とよんでいます。しかし最近、「植物状態」と診断されていても外部からの刺激に対して脳内活動を示す患者がいることが、脳スキャンを使った研究で示されたため、その定義や基準が揺らいでいます。 Nature では、この話題を2006 年9 月14 日号の論説記事およびNews で取り上げました。以下の論説記事を読んで、研究の内容をより詳しく知りたい場合には、News(Michael Hopkin, Nature 443, 132-133)にも挑戦してみましょう。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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