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「性差のある疾患」への研究助成のジェンダーギャップ

Credit: Prostock-Studio/iStock/Getty

疾患は必ずしも男女を等しく扱わない。前立腺がんや卵巣がんのように性特異的な器官の疾患もあれば、罹患率や死亡率に性差が見られる疾患もある(例えば、2019年に米国で、脳卒中で死亡した人の57%が女性だった)。疾患研究への助成額はしばしば疾病負荷(特定の疾患がどれだけ多くの死亡や障害を引き起こすかを示す指標)の大きさに比例しておらず、男性よりも女性に多い疾患の研究への助成は慢性的に不足していることが、研究によって示されている。

Credit: SOURCES: CIRCLES & LOSING OUT: REF. 1; ANALYSIS OF NIH DATA BY A. MIRIN. MORE FUNDING: REF. 2

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 8

DOI: 10.1038/ndigest.2023.230829

原文

Women’s health research lacks funding – these charts show how
  • Nature (2023-05-04) | DOI: 10.1038/d41586-023-01475-2
  • Kerri Smith
  • ロンドン在住のNatureの特集担当編集者

参考文献

  1. Mirin, A. A. J. Womens Health 30, 956–963 (2021).
  2. Baird, M. D. et al. The WHAM Report: The Case To Fund Women’s Health Research (RAND & WHAM, 2022).