Advances

2100万光年先の超新星

アマチュア天文家の板垣公一が発見したSN 2023ixf(左側に見える明るい天体)。過去10年に観測された中で最も地球に近い超新星の1つで、風車銀河(M101)の渦巻きの「腕」の1つに位置している。 Credit: International Gemini Observatory/Noirlab/NSF/Aura

10秒に1回、宇宙のどこかで恒星の爆発が起きている。それらの大爆発でまき散らされた放射と塵、ガスは新たな恒星や惑星を生む材料となり、銀河を形成するとともに宇宙を重元素で富ますのに一役買っている。そんな超新星のうちで天文学者が詳しく調べることができるのはほんの一部だ。ほとんどの超新星爆発は遠く離れた場所で起こっており、望遠鏡に届く光の量がごくわずかしかないからだ。

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翻訳:鐘田和彦

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 12

DOI: 10.1038/ndigest.2023.231226a