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宇宙の最初の星、痕跡を観測

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 5 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180502

原文:Nature (2018-02-28) | doi: 10.1038/d41586-018-02616-8 | Astronomers detect light from the Universe’s first stars

Elizabeth Gibney

宇宙の最初の星たちの光がビッグバンの残光に残したとみられる痕跡が、初めて見つかった。予想外の観測結果は、暗黒物質の手掛かりにもなるかもしれない。

オーストラリア西部のウエスタンオーストラリア州に設置された電波望遠鏡「EDGES」。その主要部分は、長辺約2mの食卓ほどの大きさの金属板アンテナだ。 | 拡大する

Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation

宇宙で最初に誕生した星たちの光が宇宙マイクロ波背景放射(ビッグバンの残光)に残したとみられる痕跡を、地球に届く電波から初めて検出した、と米国の研究者らが発表した。天文学者たちは、宇宙の第一世代の星(初代星)を長く探してきたが、その出現時期ははっきりしていなかった。今回の痕跡を作った星は、ビッグバンから約1億8000万年後に現れたとみられる。観測結果は、初期の宇宙を構成していたガスが予測よりも低温だったことも示唆した。これは、暗黒物質(ダークマター)による冷却を示している可能性があり、確かめられれば、重力以外の作用を通じて暗黒物質が確認された初めての例になる。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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