目次

Volume 1 Number 32004年3月号

Editorial

 途上国の科学をレベルアップさせるカギ

発展途上国の科学を進歩させるという課題は、ひとつの国家や組織で取り組むには大きすぎる。科学者はどのような貢献をできるのか。

News

 人権侵害への不安を呼ぶ日本の外国人犯罪データベース

日本では、犯罪現場から採取された生体物質を材料とした人種差別的な捜査方法が、犯罪捜査に欠かせない存在になろうとしている。このような動きに対しては、データが悪用され、外国人に的を絞った不当な取扱いにつながることを懸念する研究者や人権擁護運動家からの批判がある。

News Features

 ノーベル賞効果の光と影

日本のノーベル賞受賞者は、欧米の受賞者とは比較にならないほどの有名人だ。彼らは、世間にプラスの影響を与えたいという望みと、個人のプライバシー問題の折り合いをどのようにつけているのだろうか。David Cyranoskiが報告する。

 脳の発達:もっとも重要な生殖器

最近の研究によると、脳の発達における男性と女性の違いは、これまで考えられていたよりもずっと早く、性ホルモンが働き始める前に現れ始めるらしい。Carina Dennisが最前線をリポートする。

Comment

 オゾンホール報道の真実

科学者とマスコミは、複雑な現象をもっと誠実に一般市民に伝える努力をすべきだ。

News & Views

 ビタミンKは血液凝固のK

ラット、マウスおよびヒトでの遺伝的連鎖の比較研究から、ビタミンK代謝の重要な成分がついに突き止められた。ビタミンKの代謝反応は、今日最も一般的に使われている抗凝固薬の標的である。

 ナノファイバーはどうやって伸びる?

カーボンナノファイバーが炭素を含む蒸気からできてくる原子スケールの仕組みは、数十年の研究にもかかわらず解明されていなかった。今回の研究では、高分解能の電子顕微鏡を使って、炭素分子がでこぼこの上を動いていく様子が明らかにされた。

Brief Communication

 出生前後の栄養が長寿に影響

胎児期の発育状態が悪いと、成長してからの健康に長期的な悪影響を及ぼすようになる。本論文では、オスのマウスの寿命が乳児期の成長速度の影響を受けるかどうかを調べた。乳児期の成長が制限されると寿命が延びるだけでなく、その後も、肥満をもたらすような餌による寿命の短縮という悪影響が防がれることがわかった。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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