Meet the editor

編集長に聞く

Anne Mullen

世界食料デー (World Food Day)を祝って、編集長のAnne Mullenに、自身のバックグラウンド、インスピレーション、そしてNature Food が今後の世界的な食糧問題にどのように取り組むかについて聞きました。

毎年10月16日に祝われる世界食料デーは、FAO設立の記念日です。 2019年のテーマは「Healthy Diets for a Zero Hunger World」であり、持続可能な開発目標2 (SDG2)「飢餓をゼロに」に向けた、消費者、民間セクター、政府による現実的な取り組みに焦点を当てています。食糧システムの多くの利害関係者間のコミュニケーション、情報共有、および協調的行動は、この目標を達成するための鍵となります。


―― Nature Food のような雑誌が、どうして今必要なのでしょうか?

Anne Mullen: 食品に関しては、農業科学や食品科学、食品安全学、栄養学など、確立され成熟した学問分野が数多くあります。Nature Food では、集学的・学際的な食品研究の論文を掲載することで食品界の最良の成果を一堂に集め、分野間のコミュニケーションを支援していきます。また、世界的な食料問題や栄養問題に対する本誌のアプローチとして、学際性が例外的なものではなく標準となるよう促進していきたいと考えています。Nature Food は生命科学、応用科学、社会科学で得られた情報を掲載し、研究者と立案者を主な読者対象としています。そのため食品分野で出版されているジャーナルの中でも、独自の特徴が多く備えています。

そして、私たちは増加する世界人口に持続的に食料を供給するという課題のため、問題にきちんと対処していかなくてはなりません。そのためには、Nature Food に掲載されるような学際的な研究や対話が必要です。

―― 現在地球が直面している最大の栄養問題にはどんなものがありますか、また、Nature Food ではそれらにどう取り組んでいこうと考えていますか?

Anne Mullen: 2050年には人口が100億人となるため、それらに食料を供給するのは「厄介な問題」だと言われることがよくあります。それでも私は、これらの問題の解決となると悲観論ややる気のなさ、雑音が生じたりしかねないことの方がずっと厄介だと考えています。持続可能な食料システムへの解決案は複雑で困難なものでしょうが、使いこなすことのできるツールはたくさんあるので、解決策は見つかるだろうと楽観しています。Nature Food は科学界の交流や対話、学際的協力のためのプラットフォームを提供する上で大きな役割を果たし、研究者や食料生産者、政策立案者といった、食料システムで大きな影響力を持つステークホルダーを結びつけることができるでしょう。

―― あなたを初めとする編集チームやNature Food について、研究コミュニティーに伝えておきたいことは他にありますか?

Anne Mullen: Nature Food の編集チームは私と共同編集者3名、編集アシスタント1名で構成されています。共同編集者は研究職からそのままNature Food に着任し、獣医学、神経科学、作物栽培学、作物遺伝学、農業システム設計の専門知識を有しています。Nature Food の専任編集者は、本誌の寄稿者と読者のコミュニティーにとって役に立つべく、迅速な対応と透明性、アクセスのしやすさに重きを置いています。本誌の総合的な責務は、一流の集学的・学際的な研究論文やCommentの発表を促進し、世界の食料問題の解決に取り組む研究者や政策立案者といったステークホルダーの活動に有意義な貢献をすることです。私たちは、このような形で食品界に貢献できる機会を得たことにわくわくし、光栄に思っています。気合は十分、準備は万端です。

本インタビューは、一部を日本語に翻訳しています。全インタビュー記事 (Meet our chief editor) は、Globalサイトでご紹介しています。


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