2026年5月号Volume 23 Number 5

AI時代の生態学研究の在り方

AIやセンサー技術の進化により、生態学の研究スタイルが激変している。観測の自動化とAIの活用によって、かつてない規模のデータを効率よく扱えるようになった一方、自然に触れずに研究を完結させる「経験の絶滅」が懸念されている。デジタル化の恩恵を享受しつつ、現場でしか得られない洞察をどう維持するのか。AI時代の生態学が進むべき道を探る。

Editorial

世界各国の政府は、研究資金の配分を、もっと広い観点に立った政治的優先課題に合わせることを求めている。そのように求めた研究が何をもたらすのか。政府は慎重に判断すべきだ。

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Research Highlights

「小児の重症自己免疫疾患にCAR T細胞療法が効果」「最新の宇宙地図の銀河は予想ほど密集していなかった」「足部に埋め込んだ接着剤で壁をよじ登るロボット」「共生関係の袋小路に入り込んだ甲虫」、他。

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News in Focus

ヒトを対象とした研究の一部が臨床試験の枠組みから外れることになるが、皆がこの変更に賛同しているわけではない。

中国政府は、重大な研究不正により撤回された論文の国家データベースを構築したのに続いて、研究不正に厳正に対処しなかった大学に対して制裁を科す政策を発表した。

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Features

新しい技術の活用が加速する中、一部の生態学者は自然そのものとの接点を失いつつあるのではないかと危惧している。

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Japanese Author

Free access

カルシウムは神経活動や筋収縮に欠かせないが、昆虫体内での調節機構は不明だった。筑波大学生存ダイナミクス研究センターの岡本直樹准教授らは、ショウジョウバエにカルシウム貯蔵器官が存在していることを発見し、骨のない昆虫が体内のカルシウムを制御する、精巧な分子機構を突き止めた。

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News & Views

2016年、重力波を初めて直接的に検出したことが報告された。米国のLIGO検出器によるこの観測は、宇宙を観測する新たな方法をもたらした。

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Advances

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Where I Work

Mohammed Amarは、ソコトラ絶滅危惧樹木プロジェクトの現地責任者。プロジェクトへの主な出資者はフランクリン財団(スイス・ジュネーブ)。

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