Research press release

痛みの知覚を解明する

Nature Genetics

Understanding pain perception

先天的に痛みを感じられない状態をもたらす遺伝子変異が明らかになった。この研究結果を報告する論文が、今週オンライン版に掲載される。

この論文で、Ingo Kurthたちは、生まれつき痛みを感じることができないヒトにおいてSCN11A遺伝子の変異を同定したことを報告している。また、Kurthたちは、この遺伝子変異をもつマウスを作製して、このマウスの痛み感受性が低いことも見いだした。

SCN11A遺伝子には、痛みシグナルを伝達する神経細胞で発現するイオンチャネルがコードされていることが知られている。Kurthたちは、変異したイオンチャネルが過剰活性化していることを見いだした。この結果は、このイオンチャネルが、痛みの知覚を調節するための治療介入法の開発において標的となる可能性を示唆している。

A genetic alteration that causes the congenital inability to experience pain is reported online this week in Nature Genetics.

Ingo Kurth and colleagues report the identification of a mutation in the SCN11A gene in individuals born with an inability to perceive pain. The authors engineered mice to carry the mutation and found that these mice have reduced sensitivity to pain.

SCN11A is known to encode an ion channel that is expressed in nerve cells that transmit pain signals.Kurth and colleagues found that mutant channels showed excessive activity, suggesting that these channels may be useful targets for the development of a therapeutic intervention to modulate pain perception.

doi: 10.1038/ng.2767

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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