Research press release

肥満に関連する遺伝的多型

Nature Genetics

Variants associated with obesity

肥満関連形質に関連する遺伝的多型を報告する2編の論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。

今回、R Loosらは、合計123,865人を対象としたボディマス指数(BMI)に関するゲノムワイド関連解析46件のデータについてメタ解析を実施し、結果を報告している。BMIは、総体脂肪量と肥満の尺度だ。このメタ解析では、BMIに関連するゲノム領域として新たに18領域が同定され、肥満に関連する14の既知のゲノム領域についても確認された。Loosらは、エネルギーバランスの神経調節因子が体重調節において何らかの役割を担っている点を強調している。

一方、I Heidらは、合計77,167人を対象としたウエスト・ヒップ比(WHR)に関するゲノムワイド関連解析32件のデータのメタ解析を行い、WHRに関連する13のゲノム領域を新たに同定した。WHRは、体脂肪分布の尺度だ。そのうち7つの関連は、女性に対する影響が強く、WHRとの関連には性差があることが明らかになった。また、体脂肪分布に関連するゲノム領域とBMIや肥満に関連するゲノム領域は、あまり重複しておらず、両者の調節経路が異なっていることが示唆されている。

Genetic variants associated with obesity related traits are reported in two papers published online this week in Nature Genetics.

Ruth Loos and colleagues report meta-analysis of 46 genome-wide association studies for body mass index (BMI) — a measure of general adiposity and obesity — including 123,865 individuals. They identify 18 genomic regions newly associated with BMI, and confirm 14 previously associated regions. They highlight a role for neuronal regulators of energy balance in weight regulation.

Iris Heid and colleagues report meta-analysis of 32 genome-wide association studies for waist-hip ratio (WHR) — a measure of body fat distribution — including 77,167 individuals. They identify 13 genomic regions newly associated with WHR. Seven of these associations show a stronger effect in women, highlighting sex specific differences. They find limited overlap in the genomic regions associated with body fat distribution and those associated with BMI and obesity, suggesting different regulatory pathways.

doi: 10.1038/ng.685

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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