Research press release

対立遺伝子を利用してイネの穀粒収量を増やす

Nature Genetics

Gene improves grain yield in rice

OsSPL14遺伝子の対立遺伝子によってイネの植物体構造が変化し、イネの穀粒収量が増大することが、2つの独立した研究で明らかになった。収量増加に有利な変異をもつOsSPL14遺伝子の対立遺伝子を用いた実験が少数の試験区画で行われ、穀粒収量が約10%増えたのだ。こうした研究成果を報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。

増え続ける全世界の人類の食糧を賄うためには2050年までに農作物の収穫量を倍増させる必要があると考えられている。農作物の生産量を高めることのできる対立遺伝子を同定することは、この課題を克服するための重要なアプローチといえる。

今回のJ Liらの研究と芦苅基行らの研究による結果からは、イネの生産量を増やす上でOsSPL14遺伝子が役立つ可能性のあることが示唆されている。

Alleles at the OsSPL14 gene alter rice plant architecture and enhance grain yield in rice, according to two independent studies published online this week in Nature Genetics. In small numbers of test rice plots, favorably altered alleles of OsSPL14 led to approximately a 10% increase in grain yield.

It is thought that crop yields need to double by 2050 in order to adequately feed the world's growing population. Identification of genetic variants that can enhance crop production is an important approach toward this problem.

The findings from two independent studies by Jiayang Li, Moto Ashikari and their respective colleagues suggest that OsSPL14 may be useful for increasing rice crop production.

doi: 10.1038/ng.591

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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