Research press release

ゲノムワイド関連解析結果が示唆する多発性硬化症リスクのてがかり

Nature Genetics

Genome screens suggest clues to multiple sclerosis risk

自己免疫疾患である多発性硬化症(MS)に対する感受性には個人差があるが、その一因とされる比較的高頻度の遺伝子多型が複数同定された。このことを報告する2本の論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。

MSは、主にヨーロッパ系の若年成人が罹患する。この病気にかかると、脂質やタンパク質によって構成され、神経を覆って絶縁体の機能を果たすミエリン鞘に対する免疫系の攻撃を原因とした再発性または進行性の神経機能障害が起こる。MSは、何らかの環境因子が引き金となって、遺伝的な素因をもつ人の免疫系が活性化されることで発生すると考えられており、ウイルス感染症が、そうした環境因子だとする考え方もある。

ハーバード大学(米)のP De Jagerとメルボルン大学(オーストラリア)のJ P Rubioをそれぞれリーダーとする2つの研究チームによる今回の研究成果からは、免疫系のシグナル伝達分子であるインターフェロンに対する応答性の個人差が原因として示唆されている。

Several common gene variants point to ways in which individuals vary in their susceptibility to the autoimmune disease, multiple sclerosis (MS), according to two studies, published online in this week's Nature Genetics.

MS affects predominantly young adults of European ancestry, causing recurrent or progressive impairment of nerve function due to an attack by the immune system on the myelin protein sheaths that insulate the nerves. The disease is thought to occur after the immune system of a genetically susceptible person is activated by an environmental trigger, which might be a viral infection.

The research by teams led by Philip De Jager and Justin Paul Rubio points to differences between individuals in their responses to the signaling molecules of the immune system called interferons.

doi: 10.1038/ng.401

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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