Research press release

バレット食道に関連する遺伝子多様体

Nature Genetics

Variants associated with Barrett’s esophagus

このほど、バレット食道に関連する遺伝子多様体が同定された。バレット食道は、広く見られる前がん状態で、胃酸の逆流が関係しており、食道内壁の損傷を伴う。これは、死亡率が高いがんの一つである食道腺がんの危険因子となっている。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Genetics(オンライン版)に掲載される。

今回、P Donnellyたちは、1,852症例と対照(5,172例)について、初めてのバレット食道に関するゲノムワイド関連解析を行い、その後、5,986症例と対照(12,825例)で追試を行い、解析結果の再現性を確認した。この解析で、バレット食道に関連する2つのゲノム領域が同定され、食道と胃における構造的要因がバレット食道に対する感受性に何らかの役割を果たすことが示唆されている。また、Donnellyたちは、バレット食道と体重指標に同じ遺伝的影響が見られることを示す証拠を発見した。バレット食道と肥満との間に関連のあることは、すでに確立されているが、今回の発見によって、この関連を説明できるかもしれない。

Genetic variants associated with Barrett’s esophagus are reported in a study published online this week in Nature Genetics. Barrett’s esophagus, a common premalignant condition associated with acid reflux and damage of the esophagus lining, is a risk factor for esophageal adenocarcinoma, a cancer with a high mortality rate.

Peter Donnelly and colleagues report the first genome-wide association study for Barrett’s esophagus, including 1,852 cases and 5,172 controls, with replication in 5,986 cases and 12,825 controls. They identity two genomic regions associated with Barrett’s esophagus and suggest a role for structural factors in the esophagus and stomach in susceptibility. The authors also find evidence of shared genetic effects between Barrett’s esophagus and body weight measures, which may explain previously established connection between this disorder and obesity.

doi: 10.1038/ng.2408

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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