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創薬:1万9365の遺伝子と399の薬剤適応症に対する、ヒト遺伝学に基づく優先順位スコアの開発

Nature Genetics 56, 1 doi: 10.1038/s41588-023-01609-2

ヒト遺伝学による裏付けのある薬剤標的は、臨床試験で成功する可能性が高いことが明らかにされている。従って、遺伝学的根拠を集約して薬剤標的遺伝子を優先順位付けるツールは、創薬にとって有益である。今回我々は、Open TargetsとSIDERのデータベースが扱う8つの遺伝学的特徴を統合することにより、遺伝学的優先順位スコア(GPS)を構築した。GPSの上位0.83%、0.28%、0.19%では、適応症に対する効果がそれぞれ5.3倍、9.9倍、11.0倍に増加した。また、スコア上位0.28%の標的は、第I相から第II相、第III相、第IV相へ進む可能性が、それぞれ1.7倍、3.7倍、8.8倍になることが観察された。我々は、GPSを補完するために、遺伝学的効果の方向と薬剤機構をGPSに組み込んだGPS-DOE(GPS with direction of effect)というバージョンを作成した。我々は、この手法を1万9365の遺伝子と399の薬剤適応症に適用し、これらの結果をウェブポータルから利用可能にした。

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