Brief Communication

化学療法:化学療法で用いられる薬剤CX-5461はヒト培養細胞に対して強力な変異誘発物質として作用する

Nature Genetics 56, 1 doi: 10.1038/s41588-023-01602-9

化学療法剤CX-5461(別名pidnarulex)は、BRCA1BRCA2およびPALB2変異型腫瘍に対する初期段階の臨床研究において、米国食品医薬品局(FDA)により優先審査として指定されていて、現在、第1相試験と第2相試験での研究が進行中である。今回我々は、CX-5461はBRCA1/BRCA2欠損細胞で合成致死性を示すが、調べた3つの細胞株のいずれにおいても、大規模な二次的変異誘発を非選択的に起こすことを明らかにした。これは既知の環境発がん物質による変異原性を上回る強さである。

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