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イネ:イネの雑種ゲノムの構造と機能から雑種強勢の遺伝的基盤と最適化能力を明らかにする

Nature Genetics 55, 10 doi: 10.1038/s41588-023-01495-8

作物の雑種強勢の活用は、世界の農業生産を増加させるために重要である。しかし、雑種強勢の定量的ゲノム解析は行われておらず、現在、交雑の組み合わせを最適化する効果的な予測ツールはない。本論文では、イネの2839のハイブリッド栽培品種と9839の分離個体について、リシークエンシングと表現型解析を行った。我々の知見から、インディカ–インディカの品種改良(育種)は、遺伝資源を拡大する過程であり、組み合わせの選択を介してピラミッド型育種に有利な対立遺伝子を蓄積し、負の優性効果を示す座位の劣った対立遺伝子が排除されることで両方の親品種が協調的に改良されることが実証された。また、収量形質においては、広範な遺伝的相補性が、インディカ–ジャポニカの亜種間の雑種強勢に関与しており、優性効果座位が超優性効果座位よりも表現型の分散に大きく寄与していることが明らかになった。包括的なデータセットに基づいて、さまざまなイネ品種に適用できるゲノムモデルを開発し、雑種の能力の最適化した組み合わせを予測できるような仕組みを構築した。我々のデータは、イネの雑種強勢の理解を進め、利用を促進するための貴重な情報資源となる。

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