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肺がん:症例6万1047例と対照94万7237例についての複数祖先系集団にわたるゲノムワイドメタ解析から肺がんに関与する新規感受性座位を特定

Nature Genetics 54, 8 doi: 10.1038/s41588-022-01115-x

肺がんの新しい感受性座位をさまざまな集団にわたって明らかにするために、ヨーロッパ系、東アジア系、アフリカ系の複数祖先系集団にわたるゲノムワイド関連解析を行い、これまでに報告されていなかった5座位を見いだした。26のシグナルの再現性を確認し、これまでに報告された座位から上位10の関連を新しく明らかにした。まれなバリアントとの関連は集団特異的な傾向が見られた。また、ありふれたバリアントとの関連においても、喫煙行動に影響を及ぼすCHRNA5CYP2A6のバリアントなどとの関連には集団特異性が見られた。ファインマッピングや発現量的形質座位との共局在解析から、いくつかの候補バリアントや、IRF4FUBP1などの感受性遺伝子が明らかになった。優先順位付けした遺伝子のDNA損傷解析を肺繊維芽細胞について行ったところ、多面発現遺伝子IRF4などの遺伝子は、内因性DNA損傷を促進することで効果を発揮する可能性があることが分かった。

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