Perspective

精神疾患:精神科遺伝学の知見の臨床応用に向けた10の課題

Nature Genetics 54, 10 doi: 10.1038/s41588-022-01174-0

ゲノムワイド関連解析により精神疾患の背後にある何百もの強い遺伝学的関連が同定され、疾患の発症と進行に関する重要な生物学的知見が得られている。遺伝学的な知見は、より効果的な治療法の開発や、その治療法の適応とすべき患者群の特定を促進することを通じて、精密精神医学への道を開くだろうという楽観的な見解がある。しかし、遺伝学的知見を臨床応用に結び付けるに当たっては、解決すべき課題がいくつか残されている。本稿では、信頼性が高く一般化可能な遺伝的リスク因子の検出アプローチ、精神病理学的表現型の定義および評価の改善、より優れた臨床指標の開発に焦点を合わせて、精神科遺伝学の領域における10の課題を取り上げる。その中で、遺伝学的データの説明力と予測力を向上させ、最終的には精神疾患患者の管理と治療の改善に寄与するであろう、この領域における最近の進歩について議論する。

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