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渦鞭毛藻:渦鞭毛藻Breviolum minutumにおいてドメイン規模で構築されている転写依存的な3次元ゲノム構成

Nature Genetics 53, 5 doi: 10.1038/s41588-021-00848-5

渦鞭毛藻の染色体は珍しい特徴を持ち、自然界において進化実験が繰り広げられているようだ。染色体は常に凝縮した液晶性の状態で存在し、ヒストンにパッケージングされておらず、遺伝子が縦に列をなし、転写調節は最小限である。本研究では、Breviolum minutumの3次元ゲノムを解析し、大規模なトポロジカルドメイン(dinoflagellate topologically associating domain、「dinoTAD」と命名)を見いだしたこと、また、dinoTADはクロマチンループを持たず、遺伝子列が一点に収束する位置が境界となることを報告する。転写を抑制するとdinoTADが破壊されることから、渦鞭毛藻では転写によって誘導されるスーパーコイルの形成が、染色体トポロジーに加わる主要な力であると考えられる。

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