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トマト:野生トマトの遺伝子移入系統を解析することにより、果実形質や病原体応答の基礎を成すトランスクリプトームおよびメタボロームの変化の遺伝的基盤を明らかにする

Nature Genetics 52, 10 doi: 10.1038/s41588-020-0690-6

野生のトマト種には、栽培化の過程で失われた数多くの望ましい形質を豊富な含む遺伝子がプールされている。今回我々は、遺伝子移入されたトマト集団(砂漠に適応した野生種と栽培化された品種を含む)を用いて、野生種に関連する果実形質を移入することによって生じる、遺伝子発現および化学的変動の遺伝的基盤を明らかにした。580系統に関するトランスクリプトーム解析およびメタボローム解析と病原体感受性アッセイを組み合わせて行った結果、数百の転写物と代謝物の量に関連するゲノム座位が特定された。これらの関連が見られる座位は、代謝経路と成熟関連過程の協調的なかく乱が見られるホットスポットに存在していることが分かった。今回我々は、ナス属のアルカロイド経路の構成要素と共に、真菌抵抗性と果実成熟調節ネットワークの変化を結び付ける、病原体防御に関連する遺伝子や代謝物を特定した。我々の結果は、トマトの果実成熟における代謝と病原体耐性を理解するための枠組みを示すものであり、果実の品質に関する重要な形質についての手掛かりとなるだろう。

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