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転写調節:MTHFD1とBRD4の相互作用は葉酸代謝と転写調節を結び付ける

Nature Genetics 51, 6 doi: 10.1038/s41588-019-0413-z

ヒストンのアセチル化を読み取るBRD4(bromodomain-containing protein 4)は、クロマチン構造と転写の重要な調節因子であるが、その活性を調節する因子についてはまだ解明されていない。今回我々は、BRD4の遺伝学的相互作用因子と物理的相互作用因子に対する2つの補完的なスクリーニングを行ったので報告する。これらのスクリーニングの結果は、葉酸経路の酵素であるMTHFD1(methylenetetrahydrofolate dehydrogenase, cyclohydrolase and formyltetrahydrofolate synthetase 1)に収束した。核内に存在するMTHFD1の画分は、BRD4との直接的な相互作用によって特定のゲノム座位に誘導される。BRD4かMTHFD1のどちらかを抑制すると、核内代謝産物組成や遺伝子発現に類似した変化が引き起こされ、2つの経路の薬理学的阻害剤は、in vitroとin vivoでのがん細胞の生存を相乗的に低下させた。MTHFD1や他の代謝酵素がクロマチンに関連することを示す今回の我々の発見は、核内代謝産物が遺伝子発現制御に直接的な役割を持つことを示唆している。

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