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HLA遺伝子:日本人集団における主要組織適合遺伝子複合体領域の遺伝要因と表現型に関する全体像

Nature Genetics 51, 3 doi: 10.1038/s41588-018-0336-0

主要組織適合遺伝子複合体領域を詳細に明らかにする精細マッピングを行うために、日本人集団1120人において、33のヒト白血球抗原(HLA)遺伝子についての次世代塩基配列決定法(NGS)を基盤とする型判定を行い、古典的および非古典的の両方のHLA遺伝子について、高分解能の対立遺伝子カタログと連鎖不平衡構造を明らかにした。得られた情報とともに、集団特異的な高深度の全ゲノム塩基配列決定の情報(n = 1276)をも用いて、日本人16万6190人の大規模なゲノムワイド関連解析データを対象にしたインピュテーション解析を行った。すなわち、NGSを基盤とする方法に基づいて、HLA、一塩基バリアント、インデルをコンピューター上で高精度に推定した。これらのデータを用いて、106の臨床表現型に関するフェノーム規模の関連解析を行ったところ、52の表現型について有意な遺伝子型–表現型の関連が多数突き止められた。精細マッピングから、古典的HLA遺伝子とは独立したリスクに関与する関連パターンが多数明らかになった。領域規模の遺伝率の推定や遺伝的相関ネットワーク解析からは、表現型間に共有される多遺伝子性構造が示された。

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