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多変量解析:ウェルビーイングスペクトラムについての多変量ゲノムワイド解析

Nature Genetics 51, 3 doi: 10.1038/s41588-018-0320-8

本論文では、関連形質の多変量ゲノムワイド関連メタ解析(GWAMA)について、試料の重なりを修正した2つの新しい方法を紹介する。広範なシミュレーションを行った結果、我々の多変量の方法は、一変量のGWAMAと比べて大きな付加価値があることが裏付けられた。この2つの新しい方法を、生活満足度、肯定的な感情、神経症的傾向、うつ症状(まとめて、ウェルビーイングスペクトラムとする)に適用し(Nobs = 2,370,390)、独立した有意なシグナルを304個見いだした。我々の多変量の手法によって、4つの一変量のGWAMAに比べて、独立したシグナルの数が26%上昇し、また、多遺伝子性リスクスコアの予測力が約57%上昇した。トランスクリプトームワイド解析(TWAS)からはさらに独立した17座位、また、メチローム規模の解析(MWAS)からはさらに独立した75座位が明らかになり、我々の方法を支持する結果となった。脳の組織や細胞における遺伝子発現を基盤とした生物情報学的解析から、鉤状回やGABA作動性介在ニューロンでの発現に差のある遺伝子に、ウェルビーイングスペクトラムに及ぼす影響が濃縮されていることが分かった。

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