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リスク行動:100万人以上を対象としたリスク許容度とリスク行動に関するゲノムワイド関連解析により、何百もの関連座位および遺伝的影響の共通性が明らかになる

Nature Genetics 51, 2 doi: 10.1038/s41588-018-0309-3

リスクを取ろうとする傾向にはかなり大きな個人差がある。本研究では、複数の試料集団を用いて、合わせて100万人以上を対象に、全般的リスク許容度、冒険性、および、自動車運転や飲酒、喫煙、性的行動に関係するリスク行動のゲノムワイド関連解析(GWAS)を実施した。これらのGWASの結果を全て合わせて、全般的リスク許容度に関連する99の座位をはじめ、数百もの関連座位を同定した。リスク許容度とリスク行動に関する遺伝的影響にはかなりの重複が見られた。例えば、全般的リスク許容度に関連する99座位のうち46座位は、その他のGWASの少なくとも1つで上位に同定されるSNPを含んでおり、また、全般的リスク許容度とさまざまなリスク行動との間には遺伝的な相関が認められた(|g|はおよそ0.25~0.50)。バイオインフォマティクス解析では、全般的リスク許容度に関連するSNPの近傍の遺伝子が脳組織で高度に発現していること、そしてグルタミン酸作動性神経伝達およびGABA作動性神経伝達がリスク許容度に寄与していることが示唆された。なお、これまでにリスク許容度との関連が示唆されている遺伝子については、それが大きく寄与している証拠は見つからなかった。

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