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新規突然変異:家系におけるde novo変異の多様な伝達

Nature Genetics 50, 12 doi: 10.1038/s41588-018-0259-9

de novo変異(DNM)は小児期のまれな重症疾患の大部分の原因である。発生初期に起こるDNMは、体細胞および生殖細胞の両方のモザイクにつながる可能性がある。このような発生初期の変異は、家系内疾患再発の原因になることがある。我々は、251家系の1007の同胞対を調べ、448のゲノム部位で、同胞に共有されるDNM(ssDNM)を878特定した。DNMの家系内再発率を、親のモザイク、同胞間のDNMの共有、親の由来、変異のタイプ、ゲノムの位置に基づいて推定した。親の血液中には、ssDNMの57.2%が検出された。DNMの再発率は、父由来のDNMでは1年あたり2.27%低下、母由来のDNMでは1年あたり1.78%低下した。母由来のssDNMは、父由来のssDNMより、T>C変異が起こりやすく、C>T変異が起こりにくかった。再発率は、DNMの特性に依存的に、0.011%~28.5%の範囲であった。我々は、研究目的でDNM再発率を推定できるオンラインの計算ツールを作り上げた。

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