Perspective

動的クロマチン構造:4Dヌクレオームのデータやモデルの基準作成に向けた課題とガイドライン

Nature Genetics 50, 10 doi: 10.1038/s41588-018-0236-3

実験的手法や理論的手法の最近の進歩により、生命科学分野において核の動的な三次元構造(3D)の研究が非常に活発化している。現在の我々の理解では、細胞が基本的な機能を遂行する際に、直鎖状のゲノムが折りたたまれることで、遺伝子発現機構を調節し得る。重要なことは、現在、ゲノムが核内で折りたたまれて、時間の経過(4D)とともに変化する仕組みについての3Dモデルの構築が可能になっていることである。ゲノムの折りたたみは、その機能に影響を及ぼすので、これは、細胞運命の決定機構についての我々の理解を広げるための興味深い新たな探索の可能性を開くものである。しかし、方法の迅速な進展やデータの複雑性の増加は、曖昧さや再現性の問題を引き起こすことがあり、この分野の進歩を妨げている可能性がある。本論文では、そのような課題について先んじて述べ、実験的な4Dヌクレオームのデータセットやモデルに共有される標準化された検証戦略について考えるためのガイドラインを示す。

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