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卵割期:卵割期の遺伝子やMERVL/HERVLレトロトランスポゾンの活性化におけるマウスDUXおよびヒトDUX4の保存された役割

Nature Genetics 49, 6 doi: 10.1038/ng.3844

ヒトの卵形成や着床前発生過程での転写調節の理解を深めるために、発生段階特異的な転写を明らかにしたところ、卵割期が非常に独特であることが浮き彫りになった。本論文では、真獣類特異的な多コピーのレトロ遺伝子DUX4が、数百の内因性遺伝子(例えば、ZSCAN4KDM4E、PRAMEFファミリー遺伝子)やレトロウイルス配列(MERVL/HERVLファミリー)を活性化する転写因子をコードしていること、これらの遺伝子や配列がヒトおよびマウスにおいて卵割期特異的転写プログラムを決定すること、についての多数の証拠を示す。マウスのDuxの発現は、マウス胚性幹細胞(mESC)を2細胞期胚様(「2C様」)細胞に変換するのに必要かつ十分であることは重要で、これの評価は、「2C」の遺伝子や反復配列の再活性化、POU5F1(OCT4としても知られる)タンパク質や染色中心の消失、マウス2C胚での状態に非常に類似したクロマチン全体像への変換〔assay for transposase-accessible chromatin using sequencing(ATAC–seq)で解析〕により行った。従って、我々はマウスDUXおよびヒトDUX4が卵割つまり2C状態の重要なドライバーであると提案する。

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