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統合失調症:ゲノムワイド関連解析から統合失調症の30の新規感受性座位が明らかになる

Nature Genetics 49, 11 doi: 10.1038/ng.3973

我々は、3万6180人の中国人においてゲノムワイド関連研究(GWAS)およびその再現性解析を行い、さらに精神疾患ゲノミクスコンソーシアムのデータ(PGC2)と合わせて、複数のヒト系統にわたるメタ解析を行った。PGC2研究でゲノムワイドな有意水準(GWS)を満たしたインデックス対立遺伝子(あるいはその代理)の約95%は、中国人の統合失調症症例で非常に多い配列(overrepresented)であった。この複数のヒト系統にわたる解析での名義的有意水準に達したものはおよそ50%である。また、およそ75%は引き続きGWSを示していた。中国人のみの解析からGWSを示す7座位が明らかになったが、そのうちの3座位は複数のヒト系統にわたる解析でもGWSを示した。複数のヒト系統にわたる解析からは109のGWS座位が明らかになっているので、これらの解析のどれかでGWS座位であるものは、合計113座位(新規は30座位)になった。多くの感受性座位で詳細なマッピングの分解能の向上が観察された。我々の結果から、多くの座位の候補遺伝子を裏付ける証拠が何種類か得られ、また、さらなる研究のためのいくつかの経路が浮き彫りになった。以上のことから、我々の知見は、統合失調症の遺伝学的構造や生物学的病因についての新しい手掛かりになる。

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