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性行動:生殖開始とその成功の肉体的、神経行動学的決定要因

Nature Genetics 48, 6 doi: 10.1038/ng.3551

思春期、最初の性交渉ならびに最初の出産の年齢は、生殖能力、行動、成功のそれぞれの開始の時期に影響する。125,667人の英国バイオバンク登録者についてのゲノムワイド関連研究により、最初の性交渉の年齢と関連する38の座位を見つけた(P<5×10−8)。これらの座位の解析が、アイスランドの男女241,910人、および女性ゲノム健康研究の20,187人の女性登録者において進められた。同定された座位のいくつかは、その他の生殖的および行動学的形質と関連を示した(P<5×10−8)。すなわち、初産の年齢(ESR1およびRBM6-SEMA3F内または近傍のバリアント)、子の数(CADM2およびESR1)、苛立ちやすい性格(MSRA)、リスクをいとわない性癖(CADM2)などを含む。メンデルランダム化解析からは、早発の思春期が早期の最初の性交渉、早い初産、低学歴の原因となる影響をもつという推定結果が得られた。また、早期の初回性交渉が原因でもたらされると考えられるものは、生殖的、教育的、精神医学的、心血管代謝病的なものがある。

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