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エンハンサー:人工的転写因子を用いて行う量的予測可能なハエDrosophila転写エンハンサーのin vivo制御

Nature Genetics 48, 3 doi: 10.1038/ng.3509

転写因子はエンハンサーと呼ばれるゲノムDNA領域に結合して、遺伝子を調節する。DNA配列からの遺伝子発現を予測するため、転写因子が結合する部位の特定にかなりの努力が払われてきた。それにもかかわらず、エンハンサー機能を予測する標準的なモデルはまだ手に入っていない。本論文では、エンハンサー機能の量的モデルと、遺伝子工学的に作製した転写因子を用いて、エンハンサー機能がどの程度制御できるかを、量的予測が可能な方法により調べた。このモデルでは、自由パラメーターはわずかな数しかなく、異所的な転写因子の入力がどんな影響を及ぼすかを正確に予測できる。このモデルにより、エンハンサーを予測通りに「チューニング」することが可能になる。つまり、人工的な転写因子を用いてエンハンサーを量的に制御するためのフレームワークとなる。

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