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血管中心性膠腫:血管中心性膠腫でのMYB-QKI再編成が3機構を介して腫瘍形成を促進する

Nature Genetics 48, 3 doi: 10.1038/ng.3500

血管中心性膠腫は小児の低悪性度神経膠腫(PLGG)であるが、頻発する遺伝的ドライバーは知られていない。我々は、新規データと報告済みデータからなる249例のPLGG(血管中心性膠腫19例を含む)についてゲノム解析を行った。MYB-QKI融合が血管中心性膠腫に特異的で、単一のドライバー事象候補であることが分かった。in vitroおよびin vivoでの機能研究から、MYB-QKI再編成が3つの機構を介して腫瘍形成を促進することが明らかになった。つまり、短縮によるMYBの活性化、エンハンサーの転位による異常なMYB-QKI発現の誘導、がん抑制遺伝子QKIのヘミ接合性喪失である。これは、腫瘍において、単一のドライバー再編成が同時に、3つの遺伝的およびエピジェネティックな機構を介して細胞を形質転換させる、我々が知るかぎり最初の例である。

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