Letter

海棲哺乳類:海棲哺乳類のゲノムにおける収斂進化

Nature Genetics 47, 3 doi: 10.1038/ng.3198

異なる哺乳類の分類に入る海棲哺乳類では水中環境に適応するためにいくつかの表現型の形質が共通になっており、このことから収斂進化の古典的な例とされてきた。収斂進化をゲノムレベルで調査するために、海洋生活への表現型レベルでの適応を独立に進化させてきた3つの哺乳類分類群から、3種の海棲哺乳類(シャチ、セイウチ、マナティ)の各ゲノムについて塩基配列決定とde novoアッセンブルを行った。比較ゲノム解析により収斂的なアミノ酸置換がゲノム全体に存在していること、そしてこれらの置換の一部は正の選択のもとで進化する遺伝子に存在し、水中生活の表現型に関連が推定されることを見いだした。しかしながら、我々は海棲哺乳類に対する対照群セットとしての陸生の姉妹分類群でより高いレベルでの収斂的なアミノ酸置換が見られることを発見した。この結果は、収斂的な分子進化は比較的一般的に見られるが、表現型の収斂に結び付くような適応に関する分子レベルでの収斂は比較的珍しいことを示唆している。

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