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卵巣がん:浸潤性卵巣がんに対する6つの新規の感受性座位の発見

Nature Genetics 47, 2 doi: 10.1038/ng.3185

ゲノムワイド関連研究(GWAS)ではこれまで12の上皮性卵巣がん(EOC)感受性対立遺伝子を明らかにしてきた。これらの対立遺伝子における関連パターンは、EOCのリスクの高いBRCA1変異およびBRCA2変異の保有者において一貫したものである。1000ゲノムプロジェクトのデータに対して、コンピューターで補完した後、家族歴にとらわれずに選択された患者1万5437人、対照群3万845人、さらにBRCA1変異保有者1万5252人とBRCA2変異保有者8211人(そのうち3096人は卵巣がん患者)において、1100万個の遺伝的バリアントとEOCリスクの関連を評価し、この結果をメタ解析で統合した。この新しい研究デザインは統計解析力を高め、6つの新しいEOC感受性座位の発見をもたらした。1p36(最も近い遺伝子はWNT4)、4q26(SYNPO2)、9q34.2(ABO)、17q11.2(ATAD5)のバリアントはEOCリスクと関連を示し、1p34.3(RSPO1)と6p22.1(GPX6)のバリアントは悪性EOCサブタイプと特に関連していた(いずれもP<5×10−8)。これらの変異をリスク評価ツールに組み込めば、BRCA1およびBRCA2変異保有者の臨床リスク予測を改善できるだろう。

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