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セザリー症候群:セザリー症候群のゲノムプロファイリングからT細胞に重要なシグナル伝達や分化に関与する遺伝子の変化が明らかになる

Nature Genetics 47, 12 doi: 10.1038/ng.3444

セザリー症候群は皮膚T細胞性リンパ腫のまれな白血病型で、全身の皮膚の赤み、落屑、痒みおよび血中の異型Tリンパ球数の増加を特徴とする。治癒することはまれで、予後は不良である。本論文では、セザリー症候群の患者37人について複数のプラットフォームでゲノム解析を行い、セザリー症候群には細胞周期チェックポイントおよびT細胞シグナル伝達の脱調節が関与していることを示す。頻発性の体細胞変化が、TP53CARD11CCR4PLCG1CDKN2AARID1ARPS6KA1およびZEB1に同定された。CCR4およびCARD11の活性化変異が患者の約1/3に検出された。T細胞分化に不可欠な転写リプレッサーをコードするZEB1は患者の半分以上において欠失していた。IL32およびIL2RGはほぼ全ての患者において過剰発現が見られた。T細胞受容体のVβおよびVαの発現の解析から、患者の1/3では悪性クローンの増殖後にこれらの受容体の再構成が進行することが明らかになった。我々の結果は、セザリー症候群においては、重要なシグナル伝達経路が大きく破壊されていることを実証し、また、新しい治療の候補標的を示している。

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