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イネ:ゲノムワイド関連解析はイネ代謝における自然変異に対する遺伝的および生化学的な手掛かりを提供する

Nature Genetics 46, 7 doi: 10.1038/ng.3007

植物の代謝物は生物資源の持続的生産や豊富な植物性の栄養素を有する食料生産を管理する観点から世界の食料安全保障にとって重要である。今回我々は、登録されたさまざまなイネOryza sativaの種類(529種類)より得られたおよそ640万のSNPに基づいて、840の代謝物の包括的なプロファイリングと代謝に関するさらなるゲノムワイド関連解析について報告する。非常に多くの二次代謝物に大きな影響を与える数百の一般的な変異を高い解像度で同定した。代謝物の自然変異にはかなりの不均一性があり、イネの異なる亜種間に内在するそれらの遺伝的な構造を詳細に調べた。そして、生理的かつ栄養的に重要と考えられる代謝物の量調節遺伝子の候補36個をデータマイニングにより同定した。この実証として、代謝の形質に影響する5つの候補遺伝子の機能同定すなわち注釈付けを行った。我々の研究は、イネメタボローム多様性についての遺伝的および生化学的な基礎についての手掛かりを提供し、イネの品種改良における古典的な表現型形質マッピングを補完する強力な手段として使えるものである。

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