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非対称分裂:Lis1は造血幹細胞および白血病において非対称分裂を調節する

Nature Genetics 46, 3 doi: 10.1038/ng.2889

細胞の運命は非対称分裂およびタンパク質決定因子の分離を介して制御されうるが、造血系におけるこの過程の調節はほとんど分かっていない。本論文では、ダイニン結合タンパク質Lis1が造血幹細胞機能および白血病発生に決定的に必須であることを示す。造血系におけるLis1Pafah1b1としても知られる)の条件付き欠失は、重度の無血表現型、幹細胞プールの枯渇および胎生致死を引き起こした。さらに、リアルタイム画像化により、Lis1の欠損が、紡錘体の位置決定異常および細胞の運命決定因子の継承異常を引き起こし、分化促進の引き金になることを明らかにした。最終的に、Lis1の欠失は、骨髄性白血病の増殖を阻止し、生存の顕著な改善を引き起こしたことから、Lis1が発がん性増殖にも必要であることが示唆される。これらのデータは、造血幹細胞におけるLis1の主要な役割を明らかにし、また、Lis1による非対称分裂の方向制御を正常および悪性の造血発生の決定的な調節因子と特徴付ける。

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