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OsLG1は栽培化されたイネの閉じた穂形態を制御する

Nature Genetics 45, 4 doi: 10.1038/ng.2567

穀類の栽培化において、種子が落ちにくくなることは重要な表現型変化であった。本研究では、SPR3遺伝子座が制御するイネの穂に生じた単純な形態変化が、種子の脱粒性および授粉様式に大きな影響を与えたことを示す。野生イネの遺伝的背景において、栽培イネのような閉じた穂を持つ植物体は、種子が支えられることによって脱粒の程度が有意に減少することが明らかになった。また、閉じた穂の長い芒は、開花した小穂の葯および柱頭の外部露出を抑えることにより、他殖率の有意な減少を引き起こした。我々は、SPR3遺伝子の座位を9.3 kbのゲノム領域内に特定し、相補性試験によりその領域が無葉舌に関与する遺伝子(OsLG1)を調節していることを示唆した。SPR3遺伝子座付近の塩基配列解析の結果、栽培イネでは塩基多様度が低く、また選択的スウィープが認められることがわかった。今回の結果は、閉じた穂の形態がイネの栽培化において選択された形質であることを示唆している。

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