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卵巣がん:ゲノムワイド関連研究のメタ解析と再現性確認で卵巣がん感受性の3つの新規座位を発見

Nature Genetics 45, 4 doi: 10.1038/ng.2564

ゲノムワイド関連研究(GWAS)によりこれまでに上皮性卵巣がん(EOC)の4つの感受性座位が見つかり、さらに、ゲノムワイドでほぼ有意に近い2つの座位が示唆されてきた。本論文では、北米のGWASと英国のGWASのデータを集めて行った解析について報告する。iCOGSカスタム遺伝子型タイピングアレイに搭載するために上位の24,551個のSNPを選び、卵巣がん連合コンソーシアム(Ovarian Cancer Association Consortium)の43の研究からのEOC症例18,174例と、対照26,134例について追跡研究として遺伝子型判定を行った。以前の研究でゲノムワイドの有意性がほぼ得られていた2つの関連座位3q25と17q21について確認することができ、さらに、発がんリスクと関連する新たな3座位を見つけた。8q21(rs11782652、P=5.5 × 10−9)と10p12(rs1243180、P=1.8 × 10−8)の2つの座位はすべてのEOCサブタイプに関連した。別の座位17q12(rs757210、P=8.1 × 10−10)は漿液性サブタイプに特異的に関連した。これらの座位の遺伝子と制御領域の分子メカニズムを総合的に解析することにより、感受性の基盤になる分子機構の証拠が明らかになり、CHMP4Cが卵巣がんの発症にかかわっていることが示された。

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