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植物の免疫:グリセロール-3-リン酸は植物の全身性免疫の重要な可動性の誘導因子である

Nature Genetics 43, 5 doi: 10.1038/ng.798

グリセロール-3-リン酸(G3P)は、原核生物、植物、動物、およびヒトの間で、等しく成長および疾患関連の生理に寄与する重要な代謝物である。今回、G3Pが全身獲得抵抗性(SAR)と呼ばれる植物の重要な広域免疫を誘導することを明らかにした。SARは一次感染で誘導され、遠隔組織を二次感染から防御する。G3P生合成が欠損した遺伝的変異体はSARを誘導することができないが、これは体外からのG3P供給によって救うことが可能である。放射性トレーサー実験により、G3P誘導体が遠隔組織に転流されること、およびそれには脂質輸送タンパク質DIR1が必要であることが明らかにされた。逆に、G3PはDIR1の遠隔組織への転流に必要であり、これはシンプラストを介して行われる。今回の観察結果は、dir1植物体の葉柄出液に蓄積するG3Pが低レベルであるという事実と合わせると、植物ではDIR1とG3Pとの協同的相互作用がSARの誘導を行わせていることを示唆している。

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