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ファンコニ貧血症:構造特異性を持ったヌクレアーゼの調節因子であるSlx4を破壊したマウスはファンコニ貧血症の表現型模倣を示す

Nature Genetics 43, 2 doi: 10.1038/ng.752

ヌクレアーゼの重要な調節因子であり、進化的にも保存されているSLX4タンパク質はDNA損傷応答にとっても重要である。SLX4ヌクレアーゼ複合体は複製中の修復に関与し、相同組換えによって形成されたホリデイ構造部位を解消することができる。この報告ではヒトの遺伝性疾患であるファンコニ貧血症の多くの主要な特徴を再現させるSLX4遺伝子のオーソログであるマウスのBtbd12をノックアウトしたので、その表現型を記述する。Btbd12欠損マウスは、メンデル比に準じて誕生し、子孫を残す可能性が極めて低く、発生途上にも問題が生じ、血球減少症になりやすい。Btbd12−/−細胞は早期に老化し、自発的な損傷を被った染色体を蓄積し、特にDNA架橋剤に感受性を示す。遺伝的な相補性試験からはBtbd12(Slx4とも呼ばれる)が、架橋の修復を行う構造特異的なエンドヌクレアーゼXpf-Ercc1と相互作用するのに必須であることが明らかになった。それゆえ、Btbd12ノックアウトマウスはファンコニ貧血症の病気のモデルとすることができ、ヌクレアーゼ切断複合体の調節因子をファンコニ貧血症のDNA架橋修復経路と遺伝的に関連づけるものである。

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