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大動脈瘤症候群:SMAD3の変異は若年発生の骨関節炎を伴う大動脈瘤とその破裂よりなる症候群の原因になる

Nature Genetics 43, 2 doi: 10.1038/ng.744

胸部大動脈瘤とその破裂はMarfan症候群やLoeys-Dietz症候群のような結合組織疾患の主要な特徴である。我々は大動脈瘤、その破裂、動脈系全体にわたる蛇行と、軽度の頭蓋顔面症状、骨格、皮膚異常が合併する新しい症候群を研究した。他の大動脈瘤症候群とは対照的に、本症の患者のほとんどは若年発症の骨関節炎を示した。この遺伝的座位を染色体15q22.2-24.2に位置決定し、この疾患がSMAD3の変異によることを示した。この遺伝子はTGF-βシグナル伝達に必須であるTGF-β経路のメンバーの1つをコードしている。SMAD3の変異はSMAD3を含むTGF-β経路の重要分子のいくつかを大動脈で強く発現させるよう働いている。その分子診断は重篤な心血管系の合併症を起こすリスクを持つ患者やその親族を早期に確実に見つけることを可能にする。我々の発見は大動脈瘤と骨関節炎に対する新しい治療の開発においてTGF-β経路が重要な薬理学的標的であることを支持するものである。

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