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ゲノム塩基配列決定:カカオのゲノム

Nature Genetics 43, 2 doi: 10.1038/ng.736

チョコレートの原料として経済的に重要な熱帯果樹作物であるカカオ(Theobroma cacao)のゲノム塩基配列を決定し、概要配列を組み立てた。この組み立ては推定ゲノムサイズの76%に対応し、既知遺伝子のほぼすべてを含んでいる。その遺伝子の82%に関して、その位置を、10本のカカオ染色体上に確認した。この配列情報を解析した結果、フラボノイド関連遺伝子など、一部の遺伝子ファミリーが進化の過程で特異的に拡大したことが明らかになった。この情報は、カカオを改良する際の重要な候補遺伝子の源泉となるだろう。カカオゲノムから推測される太古の歴史に基づき、我々は、10本のカカオ染色体が11本の染色体の融合によって祖先からもたらされた、という進化のシナリオを提唱する。

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