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イネ:OsSPL14はイネの穂の分枝を促進して穀粒生産量を増大させる

Nature Genetics 42, 6 doi: 10.1038/ng.592

食糧の安定供給には、作物の生産量を増大させて高収量品種を現実のものとする遺伝子の同定が必要である。今回我々は、穂の1次枝梗の分枝を促進する量的形質遺伝子座WFPWEALTHY FARMER′S PANICLE)がOsSPL14 (SQUAMOSA PROMOTER BINDING PROTEIN-LIKE 14、別名IPA1)をコードしていることを明らかにした。イネでは、生殖期にOsSPL14の発現が亢進すると、穂の分枝が促進されて穀粒収量が増大する。OsSPL14は栄養生長期では、シュートの分枝を制御し、また、マイクロRNAによって発現制御を受ける。我々はまた、OsSLP14WFPアリルを利用してイネの収量を増大させることが可能であることも明らかにした。高収量のOsSPL14WFPアリルを日本型イネの標準品種「日本晴」に導入すると、生産量が増大した。

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