Brief Communication

腎機能:腎機能と慢性腎疾患に影響する遺伝子座

Nature Genetics 42, 5 doi: 10.1038/ng.566

ゲノムワイド関連解析を行うことで、腎機能の指標である血清クレアチニン量に関連した、頻度の高い遺伝子変異を2p12-p13、6q26、17q23、19q13に同定した( P =10 −10 ∼10 −15 )。これらの変異のうち、rs10206899( NAT8 の近くの2p12-p13)と、rs4805834( SLC7A9 の近くの19q13)においては、慢性腎疾患との関連が認められた(それぞれ、 P =5.0×10 −5 、 P =3.6×10 −4 )。今回の結果は、慢性腎疾患発症リスクの原因にかかわる腎臓の代謝経路や、溶質輸送および薬物輸送の経路についての手がかりとなる。

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