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膀胱がん:膀胱がんの多段階ゲノムワイド関連解析によって複数の感受性座位が同定される

Nature Genetics 42, 11 doi: 10.1038/ng.687

膀胱がんの多段階ゲノムワイド関連解析を行った。第一段階として、ヨーロッパ系の人を対象とした5つの研究の罹患者3,532人(症例)と対照群5,120人において、591,637個のSNPを解析し、次に、16の研究の罹患者8,382人と対照群48,275人を用いて、追試研究の戦略を実行した。統合解析において、膀胱がんと関連する3つの新しい領域を、染色体22q13.1、19q12および2q37.1に同定した。つまり、rs1014971(P=8×10−12)は染色体22q13.1の非遺伝子領域に、19q12のrs8102137(P=2×10−11)はCCNE1に、rs11892031(P=1×10−7)は2q37.1のUGT1Aクラスターに位置決定された。さらに、染色体3q28、4p16.3、8q24.21および8q24.3に存在する、これまでに同定されている4つのゲノムワイドなレベルの関連を確認した。また、これまでに関連の候補とされているGSTM1欠失(P=4×10−11)とNAT2のアセチル化状態のタグSNP(P=4×10−11)の関連を確認し、この両方の領域に喫煙との相互作用があることを見いだした。膀胱がんのリスクに関連するありふれた多型についての我々の知見は、発がん機構を理解する新しい手がかりとなるにちがいない。

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