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アルツハイマー病:ゲノムワイド関連解析により、アルツハイマー病に関連するCLUおよびCR1の多型を同定

Nature Genetics 41, 10 doi: 10.1038/ng.439

19番染色体上のアポリポタンパク質E(APOE)をコードする遺伝子が、晩期発症型アルツハイマー病の感受性遺伝子座として唯一確定されている。他のリスク遺伝子座を同定するために、フランスのアルツハイマー病の2,032人(症例)と対照となる5,328人において大規模なゲノムワイド関連解析を行った。APOEを除いて、関連の証拠が示唆されるマーカー(P<10-5)について、ベルギー、フィンランド、イタリアおよびスペインからサンプルを集め、合計としてアルツハイマー病の3,978人と対照の3,297人において検討した。2つの遺伝子座において関連の証拠の再現性が得られた。つまり、その1つは、8番染色体のクラステリン(アポリポタンパク質J)をコードするCLU(別名APOJ)内に存在する(rs11136000、統合データのOR=0.86、95% CI 0.81−0.90、P=7.5×10-9)。もう一方は、1番染色体のcomplement component(3b/4b)receptor 1(補体受容体1型)をコードするCR1内に存在する(rs6656401、統合データのOR=1.21、95% CI 1.14−1.29、P=3.7×10-9)。これまでの生物学的研究によって、アルツハイマー病の人の主要な脳病変の1つであるアミロイド斑の主要成分であるβアミロイド(Aβ)ペプチドのクリアランスにおけるCLUCR1の役割が裏付けられている。

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