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HIV:HIV-1:HIV-1に対するHLA-BKIR3DL1のサブタイプ間の自然相互作用

Nature Genetics 39, 6 doi: 10.1038/ng2035

ナチュラルキラー(NK)細胞受容体KIR3DL1のアロタイプは、NK細胞でのその発現パターンも、標的細胞上に存在するそのリガンドHLA-B Bw4分子群に結合して発揮される抑制能もさまざまである。我々は、標本サイズを1,500人以上として、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)陽性サンプルを調べ、KIR3DL1HLA-B遺伝子座のさまざまな対立遺伝子の組み合わせが、一貫して、AIDSの進行と血漿HIV RNA量の両方に対して、有意にしかも強く影響していることを示す。これらの遺伝学的データは、これまでに明らかになっているKIR3DL1のアロタイプを区別する機能的な違いと非常によく相関している。今回、よくみられるKIR3DL1HLA-B Bw4の異なる組み合わせに観察された遺伝子座間の相互作用は、ヒトの疾患に関連するどんな遺伝子座対でも例のないものであり、また、NK細胞はHIV感染の自然歴に重要な役割を担っている可能性があることを示している。

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