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フラグリン:フラグリンをコードする遺伝子の詳細な解析により尋常性魚鱗癬とアトピー性湿疹にみられるよくある変異と稀な変異を発見した

Nature Genetics 39, 5 doi: 10.1038/ng2020

我々は最近、尋常性魚鱗癬の原因であり、また湿疹を起こし2次的にアレルギー疾患を引き起こすフラグリン(FLG)の欠失変異を報告した。今回は、これらのヨーロッパ人に多い変異は、保存されたハプロタイプ上の祖先変異であることを報告する。他の集団での詳細な解析を促進するために、この大きく、反復配列に富んだ遺伝子の塩基配列を完全に決定するための戦略と、15の変異(多型)について報告する。これらのうち7つはよく見られるものである。すべての変異はナンセンスもしくはフレームシフト変異であり、代表的な例では表皮のフラグリン産生が欠如していた。アイルランドの症例対照研究において、5つの最もありふれたヨーロッパ人の変異の、中等度から重症の小児湿疹との強い関連がみられた(χ2テスト: P = 2.12×10-51; Fisher正確確率検定:ヘテロ接合体オッズ比(OR) = 7.44(95%信頼区間 (c.i. ) = 4.9-11.3)、 ホモ接合体 OR = 151(95 % c.i. = 20-1,136)。我々は、さらに3つのナンセンス変異をこれらの疾患のなかに発見した。このことはフラグリンに関連するアトピー性皮膚炎の遺伝的な構造は、よくみられるタイプと稀なタイプの2つのリスク対立遺伝子からなることを示唆する。

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